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Katoh Gakuen English Immersion/Bilingual Program -Bi-lingual.com-

執筆の趣旨

概要

Ⅰ.IBの学生時代

Ⅱ.IB生のための大学出願

Ⅲ.用語解説

IB生の「生の情報」
IB経験しての後輩へのアドバイス

I. 「IBの学生時代」

4. 課外活動について

海外大学において、課外活動は重要です。国内大学の総合入試・推薦入試や海外大学出願準備に限らず、「自分なりの物語」を持っている人は、やはり輝きます。だからこそ、部屋を飛び出し、たくさんのリスクを取りながらも自分を知り、周りを広げていくことで、その物語ははじまるのだと思います。

CASの概要
IB生は二年間のディプロマプログラムの中で、学校の授業を受けるだけでなく、課外活動をすることも要求されます。課外活動はC (creativity)、A (Activity)、S (Service) に分類され、生徒は以前は合計で150時間の活動をしなければならないことになっていました。それぞれ50時間あてるのが理想的とされていました。結局みなさん50時間以上取り組んでいます。

先輩が経験してきた代表的なCASの活動


i) C (Creativity)…なにか「創作的」で、自分の「技能」を磨くことに関連する活動

学校内

学校外



ii) A (Action)‥•自分なりにゴールを設定し、計画的に体の鍛錬をすることに関連する活動

学校内

地域のサマーショートポランティアなどの短期集中型のものに参加すると効率よく時間が貯められます。学校内だと一回の活動ではあまりに多く時間がたまらないので、それらは足りない時間の補助として考えるとよいでしょう。

CASをやる時期
CASはなるべくIBが始まったらすぐに取り掛かりましょう。高校2年の1学期、夏休みに集中してやり、2学期までにはほとんど終わらせておきましょう。CAS log (課外活動の記録)も後回しにせず、定期的につけるように心がけましょう。

高校3年になると学業面でとても忙しくなります。1学期の終わりにExtended Essay や TOK Essay などのとても重要な課題の提出日、またIBの模擬試験(IB mock:高3の1学期期末試験)があるので、CASのことを考えてはいられなくなります。Mock前に、CASをある程度やりきり、受験を通してその課外活動から自分を振り返ることができたら、出願エッセイに深みが生まれます。


課外活動の意義
IBにおいて課外活動をする意義というのは、最終的なIB取得のためのCASの時間をためることにとどまりません。課外活動で得た経験が、将来海外大学出願に必要なエッセイや、さまざまな国際キャンプや奨学金に応募する際の願書を書くための材料になります。CASのために課外活動をやることはもちろんですが、「課外活動は将来の自己アピールの為の材料でもある」ということを意識して取り組みましょう。
課外活動は出願するエッセイの内容に直結します。興味がある方は「エッセイ」を参照してください。

また、「周りがやっているから、なんとなく続ける」ような課外活動はお勧めしません。もちろんきっかけとしては、良いのですがそういった課外活動を大学や奨学金の審査官は見抜きます。課外活動は、量より質であると思います。どれだけ、その課外活動に情熱を注いだか、そして情熱を注いだ先から何を学ぶことができたか、学んだことはどう大学につながるかの方が重要だと思います。

国際キャンプなどは「自分自身を磨く」ためにも参加することをおすすめします。
課外活動の検索サイトは、以下を参考にしてください。

校外プログラム大全
https://kininarukotomatome.com

Qulii (キュリー)
https://qulii.jp/

Camp Rising Sun
http://www7.plala.or.jp/crs/

Pacific Rim International Camp
http://www.banyu-zaidan.or.jp/project/camp/pric.html

HLAB
https://h-lab.co

日本の次世代リーダー養成塾
http://leaderjuku.jp/


アドバイス
① 自分の幹となる活動をいくつか持っておきましょう。例えば、ビジネス系に進みたいなら、ビジネスコンテストの参加や長期に渡って行われる海外の名門大学のオンライン社会起業セミナーへの参加など。様々な角度から自分の興味のある分野に触れていくことで、自分の将来像を描くことができるようになります。
また、自分の進路と関連性が薄そうな活動にも参加しましょう。私個人の経験ではありますが、部活動や体育祭の応援団で十人十色の個性を持ったメンバーと接していく中で、それぞれの個性に合わせた接し方、指導の仕方、集団のまとめ方を学びました。この経験のお陰で、ビジネスコンテストで国籍やバックグラウンドが異なるメンバーと作業をした際に、自分の主張を明確にしつつも、スムーズなコミュニケーションを図ることができました。結果、多国籍企業における異文化コミュニケーションのトラブルの解決に興味が持てるようになったので、一見自分の進路と無縁に見える活動にもチャレンジしましょう。

② 課外活動の詰め込み過ぎはやめましょう。全てに手を出すと、自分にとって一番必要な課外活動に十分な時間を割くことができなくなる上に、何よりも勉強や課題にも十分な時間を当てられなくなるのが最大のリスクです。更に、睡眠不足にもなりやすくなるため、起きている時間も作業の効率が悪くなるという悪循環に陥ってしまいます。
友達が面白そうなプロジェクトを主宰していたとしても、それが今自分にとって必要なことなのかをしっかり考えましょう。取り組む活動は、常に取捨選択することです。
Katoh Gakuen English Immersion/Bilingual Program