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Katoh Gakuen English Immersion/Bilingual Program -Bi-lingual.com-

執筆の趣旨

概要

Ⅰ.IBの学生時代

Ⅱ.IB生のための大学出願

Ⅲ.用語解説

IB生の「生の情報」
IB経験しての後輩へのアドバイス

I. 「IBの学生時代」

2.  DP教科選択

DPの教科選択は、その後一年半のIB生活(最終成績)や大学選択のみならず、その後の人生にも大きな影響をもたらします。そのため、慎重に選ぶ必要があります。選ぶ際に気を付けるポイントは主に三つあります。

1). 自分自身が納得している教科選択であるか。
教科選択の際には、色んな人から多くの情報が飛び交うかもしれません。自分の取りたいと思った科目に対して心が揺れたり、不安に思ったりするかもしれません。しかし、自分の人生は自分で責任を取る他なく、他人に影響されて自分にはしっくりこない選択をしてしまっても、他人はあなたの人生に対して責任は取りません。飛び交う情報を得ることはもちろん重要ですが、その情報を自分なりに「解釈」し、自分の納得できる選択をすることが何よりも重要です。

しかし、教科選択の時点で将来のことを決められないし変わってしまうかもしれない、という不安もあります。この不安の解決方法として、過去の自分をじっくり振り返ってみて、自己分析をしてみましょう。自分を振り返ることで、自分でも知らなかった興味の傾向などが見えてくるかもしれません。そこから、ぼんやりと未来を見据えて教科選択をする、という選択肢もあります。しかし、「できない」と思い込んで、その教科に対して興味があるのにも関わらず避けることが一番のリスクであると思います。少しでも興味があるのであれば、教科選択の際に検討してみることも重要です。

自分で考え納得した上で科目を選択したという事実は、自分のプライドになりモチベーションを高めて勉強することができたと思います。ぜひ、慎重に自分自身と対話しながら教科選択をしていただきたいです。

2). 自分が将来就きたい職業や学びたい学部に必要であるか。
選択のポイントは、主に理系科目(MathHL/Math AI SL/ Math AA SL/ Physics/ Chemistry)を選ぶ際に重要になります。なぜなら、選択した科目によっては、その学部の出願資格がないと見なされてしまう可能性があるからです。例えばMath AI SLを選択した場合、ほとんどの英国の大学におけるComputer Science等の学部では出願資格がないものと見なされてしまいます。だからこそ職業でも分野でも良いので、ぼんやりと自分の将来像を描きながら教科選択をすることが重要です。卒業生の一人はVisual ArtかPhysicsのどちらを取るかを悩み、最終的にVisual Art を選択した理由を、自分の将来を考えたとき、建築でもデザインの方面に興味があると思ったからだと話しています。このように自分が将来やりたいことを自分の中で決めてあると教科も選びやすくなり、明確になります。

また、ある程度大学と行きたい学部のリサーチをしておくと、行きたい学部と教科のミスマッチを防ぐことができます。ただ、2021年度に海外大学に出願して見て、理系科目の出願資格要件を設定する大学は多い一方で、文系科目の要件設定をする大学は少ない印象を受けました。ですから理系科目に関しては、慎重に選びましょう。

3). IBスコアで高得点を獲得するには、自分にとってはどの科目がとりやすいのか。
ある程度は個人によりますが、やはり教科によって点数の取りにくさ/取りやすさは変わってきます。最終的に大学はIBの総合点を見ているのでより高い点数が取りやすい教科を選んだ方がよいのかもしれません。この「点数のとりやすさ」は、IBが毎年出しているStatistical Bullitenから確認することができます。教科ごとの点数分布等を一度見てみることをおすすめします。しかしこれにとらわれてもいけません。
IB Diploma stats | International Baccalaureate

例えば、English AとEnglish Bを比較するとEnglish Bのほうが確実に点が取りやすいので、言語・文学などに興味がないのであればEnglish Bを選択することをお勧めします。ただし、海外大学や難関大学に挑戦しようとする人は、English A 選択を考慮するべきでしょう。また、大学によってはEnglishA(B)である程度の結果を出すと、TOEFLやIELTSの提出が免除されることもあります。実際には、出願時点でIBの最終結果が出ていない場合もあり、その要件の点数結果に達しない可能性もあり、免除しない大学もあります。ですから、TOEFLやIELTSの試験は計画的に受験して、必要な点数は確保しておく必要があります。
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